現代リーダーがマスターすべき|Z世代とのたった2つ接触術

信頼されるリーダーへの道

コミュニケーション取れていますか?

年が離れるほど、共通の話題がない、話しづらくなる、価値観が違う。
リーダーが若手のスタッフと意思疎通ができてないと

「リーダーのやり方は、共感できない」
「リーダーは、私の仕事を評価してくれない」

と若手スタッフの気持ちが離れていき、

モチベーションの低下→チームのパフォーマンス低下→職場環境の悪化→離職率の増加

という恐ろしい負のスパイラルにつながります。

若手スタッフは、会社において大切な存在
長く勤めてほしい、笑顔で働いてほしい。

ですが、
リーダーが正しい接し方をしなければ、ただの一方的な思いでしかありません。
そんなリーダーが、マスターすべき

たった2つの接し方

についてお話ししたいと思います。


Z世代を深く理解する:彼らは何者なのか?

Z世代(1997年~2012年生まれ)の特徴

デジタルネイティブ
生まれた時からインターネット、SNS、スマートフォンが当たり前の環境。情報収集能力は驚異的で、検索スキルは我々の想像を超えています。

効率性と意味へのこだわり
「この仕事の意義は?」「この作業にどんな意味があるのか?」を常に問います。
無駄な会議、非効率な業務プロセスを心底嫌います。

多様性と個人主義の尊重
学校教育で「みんな違ってみんないい」を徹底的に教わった世代。
画一的な指導より、個人の特性を活かすアプローチを好みます。

フィードバック文化で育った世代
「褒めて伸ばす」教育を受けて育ち、定期的なフィードバックを自然に求めます。
年に1回の人事評価では物足りません。

ワークライフバランス
仕事は人生の一部であって全てではない。
プライベートとの境界線をしっかり引き、適度な距離感を保つことを重視します。


リーダー世代が変わる:過去の成功体験を手放す勇気

あなたが若い頃、こんなこと思ってましたか?

「上司と話ができて楽しかった!」
飲み会で、上司と話せて、楽しかった〜!

そんなことはないはずです。

上司と話をするのは、よっぽど困った時か、仕事の報告ぐらい。
それが普通でした。

時代が変わって、コロナ禍も経験して、社会構造も働き方も劇的に変化しました。リモートワーク、フレックス制度、副業解禁…働き方の多様化が進む中、次は、リーダーが変わる番です。

飲み会に誘わなくてもいいんです。
レクリエーションを企画しなくてもいいんです。

まずは、ガッカリするリーダーの行動を減らせば、職場環境は確実に良くなります。

リーダー自身が変われば、若手スタッフとの関係も必ず変わります。

相手を変えようとするより、
自分の行動を変える方がはるかに現実的で効果的なのです。


Z世代との距離感を保つ|たった2つの接触術

1. 定期的に短い声掛けをする

単純接触効果の絶大な威力

もうこれです。

考え方は違うし、役職だけで威圧感あるし、指導なんてしたら、ますます距離感開くし。

「見ています」「気にしています」というサインを送るだけです。

これは、心理学において「単純接触効果(ザイオンス効果)」と呼ばれ、
何度も接触することで好感や親近感を自然に持つという科学的に実証された効果です。
アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが発見したこの法則は、人間関係構築の最も基本的で強力な武器。

慣れが、警戒心や距離を少しずつ確実に縮めてくれます。

いつも挨拶してくれる、お店の店員さん、受付の方など、親近感を覚えたりしませんか?まさにそれです。

明るく挨拶する時に、さりげない一言を伝えるだけでいいです。

「おはよう!今日のAさんのプレゼン、楽しみにしていますね!」
「仕事、お疲れ様。また明日もよろしくお願いします!」
「この前の企画書、クライアントから好評でしたよ」

個人を尊重するZ世代においては、個々に話しかけて、それぞれの存在と個々に接することが効果的です。
それぞれ日々、体調も変化しますし、気分も浮き沈みあります。

そんな何気ない変化を、受け入れることが大切なのです。

重要なポイント:

  • 毎日続ける(週1回より毎日30秒の方が効果大)
  • 短時間で済ませる(長話は逆効果)
  • 相手の仕事に関連した内容を織り交ぜる
  • 一方的にならず、相手の反応を見る

2. 仕事を具体的に褒める

AI時代だからこそ価値のある接し方

リーダーなら、豊富な経験をもとにアドバイスしたい!という衝動に駆られる方も多いんではないでしょうか?

結論:アドバイスはしない

もう、今の時代、SNS上に情報は溢れています。YouTube、TikTok、各種ブログ、オンライン学習サイト…悩み解決の答えを見つけることは、昔の何万倍も簡単です。
彼らの情報収集能力と処理スピードは、我々の想像を遥かに超えています。

だったら、リーダーは何する?

仕事を褒めましょう。

仕事を褒める効果は、
SNSには真似できません。AIにもできません。
同じ職場で、同じプロジェクトに関わり、同じ目標に向かって働く人にしかできないことです。

しかも、リーダーが褒めるというのは、同僚や先輩から褒められるより、何倍も達成感を感じます。
権威ある人からの承認は、心理学的にも非常に強い動機付け効果があります。

私自身、就職したての頃、リーダーから言われた
「素晴らしいね、ご苦労さん。本当にありがとう!」という言葉を何十年も、忘れていません。

褒めるという行為には、莫大なエネルギーが秘められています。

特に、仕事に意味や効率性を見出すZ世代の価値観では、
以下のような具体的な褒め方が劇的な効果を生みます。

「この資料、論理的で分析が深い!クライアントとの議論が30分短縮できたよ」
「君のアイデアのおかげで、チーム全体の作業効率が20%向上した」
「あの提案、本当に革新的だった。売上にも15%の好影響が出ている」
「君の丁寧な顧客対応で、リピート率が25%も上がったんだ」

効果的な褒め方の4つのポイント:

  1. 具体的な成果や数字を示す → 曖昧な褒め言葉より説得力がある
  2. チームや会社への貢献を明確にする → 仕事の意味を実感できる
  3. タイムリーに褒める → 成果が出た直後が最も効果的
  4. 個人の特性や成長を認める → 自己肯定感の向上につながる

まとめ

いかがでしたか?

Z世代との距離を縮めるのに、特別なスキルや膨大な時間は必要ありません。
短い声掛けと具体的な褒め言葉
たったこれだけで、若手スタッフとのコミュニケーションは劇的に変わります。

重要なのは継続すること。”ローマは1日にしてならず”

1日5分、1週間で35分、1ヶ月で約2時間。この小さな投資で、チーム全体のパフォーマンスが向上し、離職率が下がり、あなた自身のリーダーシップも格段に向上します。

明日の朝から、始めませんか?

「おはよう!今日も一緒に頑張りましょう!」

その一言が、あなたのチームを変える第一歩になるかもしれません。

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